Google検索には隠しコマンドが存在していて、その中でも非常に哲学的な謎の検索ワードがあります。最も有名なものは「人生 宇宙 すべての答え」と検索すると「42」と表示されるものですが、それと同じくらい有名なもので「the loneliest number(最も孤独な数字)」と検索すると「1」と表示されるものがあります。
「最も孤独な数字」と検索して「1」と表示されるのは「まあ、Googleがそう言うのならばきっとそういうものなのだろう!」と思ってしまいがちですが、これは1970年代に活躍をしたバンド「スリー・ドッグ・ナイト」の「ONE」というヒット曲の歌詞の内容です。
歌詞の内容は「One is the loneliest number that you’ll ever do(1は最も孤独な数字)」で、ある意味ちょっと衝撃的で哲学的な歌詞なので、そのままGoogleが検索の答えとして採用したのだと思います。
「ONE」の歌詞の中では「2」も「1と同じくらい孤独な数字」だと言っているのですが、「1」は「2」よりもさらに孤独なので最も孤独な数字になるそうです。
また、曲のなかでは「2」は自分と彼女のことを例えているので、「1」というのは「ひとりぼっち」のことになります。確かに独りぼっちの場合は孤独でさみしいことで納得ができますが、しかし、「1」が無条件に孤独であるのかというと少し疑問があります。
例えば何十人の人と同じ場所にいたとしても、誰とも心が通じ合わなければ孤独を感じざるを得ません。逆に何十人の人たちと仲良くなり心が「一つ」になるならば、最高の喜びを得ることができます。「1」を「ひとつになる」と考えるならば、最高の幸せにつながる数字になります。
最低のものは最高のものにつながり、ひっくり返ることがありうるのが人生であり、世の中の法則でもあります。そういう意味では「1」という数字も二面性をもった不思議な数だということができます。
コメント