[人生の疑問ランキング:2位] 神様は存在しますか?

人生の疑問ランキング
スポンサーリンク

インターネット検索をすると、この世の中にあるすべての問題について答えを得ることができるように感じますが、実際には明確な答えを挙げることが難しいものが存在します。人生の疑問ランキングの中で2番目に多い質問が「神様は存在しますか?」という問題です。

哲学から見た神の存在の有無?

哲学の起源はプラトンやソクラテスをはじめとする「ギリシア哲学」であり、ギリシア哲学は宗教を根底としているために「神様の存在」についての回答は無条件に「いる」という答えです。その中でも哲学者カントがまとめた神の存在証明の方法が哲学のなかで最も有名なものになります。

その中で最も説得力があるのは「自然神学的証明」と「宇宙論的証明」で、簡単にいうと「自然がこれほど複雑かつ壮大で調和がとれているのは、神がちみつな設計図をもとに作ったからだ!」や「宇宙が生まれた原因はビックバンであり、ビックバンが起こった原因は神の創造の意志だ!」などになります。

動物が人間まで進化していった過程などを振り返っても、「たまたま偶然そうなった」と考えるよりも、「魚類→両生類→爬虫類→哺乳類→猿人類→人間」という進化の過程のなかで、何かしらの形で神が介入して「必然的に進化が起こった!」と考えたほうが理にかなっていると言えます。

人生の疑問ランキング2位: 神様は存在しますか?

しかし、「神様は存在しますか?」と聞かれても素直に「います」とは答えられないのが現代人の私たちです。ルネッサンス(産業革命)の前後で哲学の流れは分けられるのですが、ルネッサンス以前が「哲学=宗教」であったとすると、ルネッサンス以後は「哲学=理性」と整理できます。

神が存在しないと信じる根拠としては、「神が存在するならばなぜ犯罪や飢餓や病気が存在するのか?」という質問に答えられないからです。例えば「ポストが赤い」ということについて現代哲学がどのように考えるかというと、「赤い」という事実だけでは真理と考えず、あらゆる人が「ポストが赤い」と認めたときにはじめて「ポストが赤い」ということが真理であると認めます。

神の不在証明で有名な哲学者のニーチェですが、神がいないことを「神が死んだ」と表現しました。神が死んだということは「以前は神は生きていたが、今は死んでいなくなった」という意味です。もともとニーチェは神学者で神の創造を考えると神は存在すると信じていたのですが、自分の身の周りの社会を見ると、とても神が存在しているとは考えられず「神は死んだ」と結論付けたと言われています。

壮大な自然に触れると動物的な本能から「神が創造した!」と感じるものなので、ニーチェのような考え方を持っている人は現代社会には多くいます。そのため神の存在を現代の私たちに信じさせることができる何かがあるとすれば、それは神が悲惨な現代社会に対して「分かっていても手を出すことができない」理由をはっきりと説明することができる真理であると言えます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました