投資というと株式、FX、金など、さまざまなものがありますが、Web4.0と言われる新技術を象徴するものとしてビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨が挙げられます。仮想通貨とはいわゆるデジタルのみ存在するお金のことですが、その仮想通貨を保管するのがウォレットというものです。近年注目を集めているメタマスクを紹介します。
メタマスクとは何か?
仮想通貨ウォレットのメタマスクは、仮想通貨を安全に保管するためのデジタルウォレットです。
例えば、現実の財布にお金を入れて持ち歩くように、メタマスクには仮想通貨を入れることができます。そして、ブロックチェーン上のアプリケーションにアクセスすることができます。
メタマスクは、ブロックチェーン上のウェブサイトやアプリケーションに簡単かつ安全にアクセスできるようになっています。また、メタマスクを使うと、自分のウォレットにある仮想通貨を他の人に送ることもできます。
メタマスクの主な特徴をあげると以下のようになります。
- 安全性:メタマスクは、強力な暗号化技術を使用して、ウォレット内の仮想通貨を保護します。また、メタマスクのアカウントには、セキュリティーを強化するためのパスワードが必要です。
- 利便性:メタマスクは、簡単なインターフェースを備えており、直感的に操作できます。また、メタマスクを使用すると、ブロックチェーン上のウェブサイトやアプリケーションに簡単かつ安全にアクセスできます。
- 多機能性:メタマスクは、多くの仮想通貨に対応しており、ブロックチェーン上の様々なアプリケーションにアクセスすることができます。また、メタマスクには、DAppsを作成するための開発者向け機能も備わっています。
- 使いやすさ:メタマスクは、初心者にも使いやすく設計されています。インストールが簡単で、ウォレットに仮想通貨を送信するのも簡単です。また、メタマスクのヘルプやサポートも充実しています。
以上が、メタマスクの主な特徴になります。
メタマスクはイーサリアム系の仮想通貨のみ対応
メタマスクは対応している仮想通貨は限られており、イーサリアムやERC-20トークンを含む一部のトークンのみとなります。ERC-20トークンというのは簡単に言うと、イーサリアムのブロックチェーン上で開発された仮想通貨のことをいいます。
イーサリアムはスマートコンストラクトという機能がついていて、詳しく話すと非常に複雑な内容になるのですが、簡単にいうとビットコインのような仮想通貨に「プログラムの機能」を追加することができます。
イーサリアム系仮想通貨ウォレットのメタマスクが注目される理由
メタマスクがいま注目されている理由は、仮想通貨投資をする際に「必須」とされていることが多いからです。
例えば仮想通貨にはICOと呼ばれる株式に似た資金調達方法があります。ICOは、新しい仮想通貨の発行者が、自社トークンを投資家に販売し、資金調達を行うことをいいます。ICOに参加した投資家は、トークンを購入することで、将来的に仮想通貨の価値が上がった場合には、利益を得ることができます。
イーサリアムブロックチェーンを使ったERC-20トークンによって新しい仮想通貨を開発することが多いため、ICOに投資家として参加するときに、受け取った仮想通貨トークンをメタマスクで保管するケースがあります。
仮想通貨を保管する一般的な方法として、仮想通貨取引所にアカウントを作って、その取引所のウォレットを使う方法があります。しかし、開発中のまだ世に出たばかりの仮想通貨はまだ仮想通貨取引所に上場されていないために、メタマスクなどのウォレットで保管するしかないわけです。
ビットコインやイーサリアム自体がそうですが、非常に価格の上昇率が高く、仮想通貨取引所に上場したのちでも10倍以上の価格高騰をすることが珍しくありません。
しかし、ICOなどの形で開発当初から購入していた場合には、価格が千倍~万倍になることも珍しくありません。このような仮想通貨投資の背景があるために、近年、メタマスクに対する注目が非常に高まっています。
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