自動運転自動車で有名なテスラ社が、8/19日に人工AIを搭載したテスラBot(テスラボット)を開発すると発表をしました。テスラボットは成人男性くらいの大きさで、人間よりは少し力が少ない設定で設計される予定ですが、「危険で反復的な退屈な仕事を代わりにやってくれる」というコンセプトで開発されて、来年以降の販売予定になっています。
わたしたちに身近なロボットというと、ソフトバンクの「ペッパー」や富士ソフトの「パルロ」などを思い浮かべると思います。ただ、これらのロボットは人間の感情に訴えたり、コミュニケーションの代わりをするようなタイプなので、テスラボットとは全くタイプが違います。ちなみにこれらのタイプのロボットは50万円~100万円くらいが相場になります。
では気になるテスラ Botの値段ですが、残念ながら価格については今のところ全く発表されていません。ですが、コンセプトから考えると「産業ロボット」に近いタイプのロボットになるので、産業ロボットと比較して金額を推測できます。
産業ロボットというのはいわゆる「工場」などで使われる作業用の機械で、テスラボットと同じく「人が嫌がる危険で反復した退屈な作業」を人間の代わりにやってくれるものです。産業ロボットの場合は少し単価が高く、単純なものならば数百万円ですが、複雑なものになると数千万円くらいが相場になります。そう考えるとテスラボットの価格は安くても一千万円以上になるのではないかと予想されます。
今の社会は「第4次産業革命」が進行している時代と言われていて、その中の大きな柱に「ロボット」と「AI(人工知能)」があります。これがまさにテスラボットのコンセプトと同じで、まさに最先端の技術をテスラ社は追及しています。
では「ロボットが人間の仕事を奪うのか?」というと、実際は「奪うかもしれないけれども、何十年も先の未来になる」というのが私の見解です。例えば先ほど挙げた産業ロボットは確かに工場で働く人の雇用を奪いましたが、以外と緩やかなペースでロボットが浸透していったため、その間に新しい業種と雇用が発生しました。
テスラボット型のロボットの場合も、そうは言っても今人間が行っている労働は複雑なものが多いため、ロボットができる仕事には限りがあると考えられます。例えば「命の危険のある仕事」などは優先的にテスラボットが代わりにするとしても、それ以外の仕事はこれからも当分の間は人間が変わらずやり続けるでしょう。
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