スピリチュアルの意味は日本語で言うと「霊性」になりますが、それは人間関係やオカルト宗教にいたるまで、広い範囲に当てはまるものです。例えば「人を殺してはいけない」という考え方はユダヤ教の宗教教義から生まれたものですが、それは1つの宗教の教えに留まらず「人類共通の常識」でもあるため、スピリチュアルの意味からも「世の中のことわり」であると言えます。そのようなスピリチュアルの観点から死後の世界や魂について説明してみます。
魂が存在する科学的な実験としては、人間の臨終の瞬間に対して調査し統計を取り、「人間が死ぬと21グラム軽くなる」と実証した内容があります。その21グラムが人間の魂であると言いたいのですが、また別の研究では、臨死体験をした人たちにインタビューを取ると「川やトンネルが見えた！」という共通した答えをする人が多いために、「魂が人類共通の死後の世界に旅立つ」と推測することができます。
実は死後の世界や魂が存在することを証明する科学的な根拠は少なく、それは「その人の考え方」によるところが大きいです。スピリチュアルの世界では「生の世界」と「死後の世界」が別々に分かれているとは考えず、二つの世界は「重なり合っている」と考えます。人間を考えると人間の肉体の中に魂が宿っていると考え、「人間の死後に魂に電源が入り動き始める」のではなく、「人間が生きているときにも魂は働き続けている！」と考えています。
「水」というのは「生命の根源」といわれ、水から生物が生まれ、人間の肉体の70パーセントが水分です。同じように人間の魂は「スピリチュアル」の世界の要素から作られていて、常にスピリチュアルからの影響を受けています。人間の歴史を見ると「文明」の基準が高まっていく流れを見ることができますが、同じように「スピリチュアル」の基準も高まり続けています。例えば紀元前の世界では人を殺すことが悪いことであると認識されていませんでしたが、紀元後からそれはどこの世界でも禁止されるようになり、第二次世界大戦後には殺人はおろか、人を奴隷とすることも禁止とされ、「平等」な社会が実現されました。
逆説的にいうと、スピリチュアルの世界では死後の世界や魂があってもなくても、私たちの生き方にはそれほど大きな違いはありません。スピリチュアルの法則に従って生きれば、自然とこの世でも成功的で幸せな人生を生きることができ、死んだのちには当たり前のように輝く豊かな死後の世界に旅立つことができます。なぜならばスピリチュアルというのは「この世の世界」にも「あの世の世界」にも空気のように満たされている魂の要素であるからです。
スピリチュアルというのは全てのものに当てはまる膨大な意味を持った内容であるために、一つのテーマに絞って考えたほうが、むしろよく理解することができます。例えば「愛」というのはスピリチュアルの中でも特に重要な内容ですが、「本当の愛」に出会ったときに人は「永遠」を感じます。死後の世界や魂の重要な特徴は「永遠」ですが、「本当の愛」を知る人は、自然と死後の世界や魂の「永遠性」を望むようになります。死後の世界と魂の存在は「その人の考え方」に依存します。あなたのスピリチュアルの基準が高まれば高まるほど、その目に見えない世界を自然と受け入れるようになっていくでしょう。
コメント