「最も孤独な数字」というのはネット上でしばしば検索されるキーワードですが、その解答として「7」や「1」が代表的にあげられるようです。では「なぜ7なのか?」というと元ネタがあって、それは小説家の森博嗣(もりひろし)が書いた『すべてがFになる』という本のなかに出てきた質問内容となります。
その質問内容はどのようなものかというと、「1から10までの数字のなかで一番孤独な数字は何でしょう?」というものです。「数字に孤独も何もあるのか?」と思うかもしれませんが、一つの「視点」をもって考えると見えてくるものがあります。
正解は「1から10までの数字を約分(素因数分解)してみる!」ことで、いろいろと約分した場合、「1はすべての数を約分できる」「2X5=10」「2X3=6」「3X3=9」「2X4=8」となり、「7」だけが「1(自分)」以外との関係をもたない数字であるのが分かります。このような根拠があって、「7が最も孤独な数字である」と言われているのです。
では、「最も孤独な数字は1」と呼ばれる説もあるのですが、それにも有力な根拠があります。それはグーグル検索の「隠しコマンド」なのですが、グーグル検索で「What is the loneliest number(最も孤独な数字は?)」と打って検索をすると、電卓の画面が現れて答えは「1」と表示されます。
「1」というのはグーグルも言うように最も孤独な数字だと言えますが、数学の世界でいうと「すべての数字を約分する」ことができる、「最も関係性が多い」全く逆の意味を持った数字でもあります。私たちの人生も似た世界があって、和気あいあいとした人の輪のなかでは「孤独は感じない」けれども、「それ以上の発展がない」場合が多かったりもします。
逆に「孤独の極致」と言えるような逆境のさなかに立たされた時に、「自らの限界」と「他者の必要性」を心の底から実感して、結果、爆発的に人生が転換することが成功者の体験談のなかに多く存在します。
人は「1」人でいるときは孤独ですが、2人以上の人たちが「1」つになるときには最高の喜びを感じます。「1」というのはそのような不思議な意味をもつ数字だと言えます。
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