グーグル検索の隠しコマンドですが、人生 宇宙 すべての答えと検索すると、計算機の画面があらわれ「42」と表示します。この隠しコマンドについてYahoo知恵袋などを中心に「なぜ42なのか？」という疑問が議論されています。もちろん元ネタとなる正論はありますが、斜めからの視点で、なぜ数字の42なのか紹介します。
人生 宇宙 すべての答えが42である元ネタ
人生の疑問ランキングにも出てきそうな質問ですが、「人生、宇宙、すべての答えが42」という元ネタは、イギリスの作家ダグラス・アダムスによるSFコメディ小説『銀河ヒッチハイク・ガイド』シリーズに由来します。
この小説シリーズでは、地球人の主人公アーサー・デントが宇宙を旅する中で、銀河の超コンピュータ「ディープ・サイコロジカル」によって生命、宇宙、すべての答えを求めるために質問がされます。そして、その答えが「42」という数字だけであることが明かされます。
アダムスはこの「42」という答えを、人々が複雑な問いに対してシンプルな答えを求める傾向を皮肉って描いたものとしています。彼は「42」という数字を特別な意味を持たせるわけではなく、むしろその意味を明確にすることを避けています。この点が、このシリーズのファンたちに対して謎めいた魅力を与えています。
なぜ数字なのか？
斜めの意味を考えるのとは全く逆になりますが、「人生 宇宙 すべての答え」と聞いて多くの人が思い浮かべるのは「聖書」だと思います。
答えからいうと、聖書の中に出てくる真理と言えるものは「ロゴス(言葉)」と「数字」です。まずロゴスについて説明すると、聖書のなかで神がビックバンによって宇宙を創造したと書かれていますが、一番初めに「光あれ！」という言葉(ロゴス)によって天地創造が始まっています。
聖書というのを振り返ると、聖書は本文の言葉(ロゴス)と数字によって構成されています。
では、数字ですが、数字は聖書のなかで真理や神秘の象徴として使用されています。一番有名なのは神が7日間で天地を創造されたという記述です。ラッキーセブンというのはここから生まれました。
その他のものを以下に挙げてみます。
40: 「40」は試練や準備の期間を表す数字として現れます。ノアの方舟が40日間の大雨にさらされたことや、イスラエルの民が40年間荒野をさまよったことなどがその例です。
3: 「3」は完全性や神聖な存在の象徴とされます。キリスト教では、三位一体（父、子、聖霊）の概念が重要な教義として説かれています。また、イエスの受難や復活の物語においても、3日目が重要な出来事の起こるタイミングとされます。
人生 宇宙 すべての答えが42である本当の意味
42である本当の意味を説明するために、元ネタがどのように42と言っているのかを紹介します。
42、という答えを出したコンピュータは以下のように説明しています。
「六掛ける九。四十二」
「そうだ。これで全部だ」
実際には 6 X 9 = 54 なので、「人生というのは摩訶不思議なことや、理不尽なことが多い！」というのを主張したいのだ、と推測されています。
ここで重要なのは「掛け算」ということで、42が答えであるのを考えると、6 X 7 = 42 というのが正しいように考えられます。
では、「6」と「7」がなぜ重要なのか？となりますが、「7」は先ほど紹介したように、天地創造が7日であったので、非常に人生や宇宙にとって重要な数字となります。
「6」は聖書の創世記を見ると、神は6日目に宇宙と地球を作り、人間まで誕生させています。そういう意味では6は、7と同じくらい重要な数字となります。
しかし、世の中では悪魔の数字として 666 というものを主張しています。なぜ 6 が悪魔の数字となったかというと、万物世界を代表する天使が堕落して悪魔となり、人間も知識の実を食べて堕落してしまいました。結局、天地創造の6日目に完成したものが、堕落によって全て悪魔のものになってしまったのです。これが 666 が悪魔の数字である本当の意味です。
しかし、本来は 6 は人間と宇宙の誕生を象徴するとても神聖な数字です。ですので、本来は 6 X 7 = 42 とコンピュータが答えれば良かったのですが、人間と天使の堕落によって6 が使えなくなってしまったので、バグにより誤った計算式で 42 という答えを出してしまったと考えられます。
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