サイコパスとは精神病質の特徴を持った人で、心理学では、共感能力が低い、残酷である、言動が暴力的、などと説明します。パワハラやモラハラをする人がサイコパスと言われることが多いですが、私たちの身の回りには、その傾向を持った人が実は多くいます。こういう発言をしている人はあやしい、という、サイコパスの口癖について紹介します。
サイコパスの口癖:退屈でしかたがない
サイコパスの代表的な特徴として「刺激を求める」ことがあります。なので、普通の日常が退屈に感じてしまうのです。そのため何かで刺激を得ないといけないのですが、世の中、人から受ける何かが一番刺激が強いために、人を傷つけたり、苦しめたり、困らせたりすることで心を満たそうとします。
誰にでも退屈だと感じる時間はありますが、人がみて、それほど退屈だと感じるものでもない生活環境にあるにも関わらず、「やることがない」「退屈でしょうがない」「ヒマをなんとかしたい」と発言している人がいます。そういう人はサイコパスの特徴を持っている可能性があります。
サイコパスの口癖である「退屈だ!」を連発する人は、人間関係にあまり興味がない場合にはギャンブルやお酒、異性関係などにハマる場合も多くあります。その人の家系が禁欲的で勤勉であった場合、社会の中で活躍しようとするため、社会の闇にひそむサイコパスとなっていくようです。
サイコパスの口癖:あなたのためだよ!
サイコパスの特徴として、人の感情をあやつることが上手い、という部分があります。これはサイコパスの性質と矛盾するように感じるかもしれませんが、このサイコパスの発言はいわゆる人心掌握術の基本のような言葉であるため、思わずよく出てしまうワードになります。
サイコパスが人の感情をあやつることが上手いというのは、例えば人の弱みを見つけたり、足元をみたり、断れない状況を作ったりすることが巧みである、ということです。なので、本当の意味でのコミュニケーションが得意というわけではありません。むしろ共感性の欠如から、そういう分野が最も苦手であると言えます。
サイコパスは人との関係から刺激を受けようとする傾向が強いのです。しかし、自己中心という視点から離れることができないため、常に相手のマウントをとろうとしたり、逆らえない立場にしようと無意識に努力します。
そのため、サイコパスの発言として「君のためだよ」「あなたのために努力したわ」「私をがっかりさせないでくれ」「あなたには失望したわ」「ひどいじゃないか!」といった内容が自然と多くなります。本来、「わたし」と「サイコパスなあなた」とは、人生において全く関係がありません。しかし、そういう言葉を多く使うことによって、その人の感情を中心に生きていかなくてはいけないように、心をコントロールされてしまうのです。
サイコパスの口癖:それがどうかしたの?
サイコパスの特徴の代表的なものとして、共感性の欠乏があります。例えば、涙を流して泣いている人がいても何の感情も動かない、という人がいたら、かなりサイコパスの可能性が高いです。ただ、この問題は奥が深く、例えば私たちも世界のどこかで人が飢えていたり、戦争などで傷ついていても、あまり何も感じない、という部分はあります。
当たり前ですが、人は関係が近い人ほど関心が強くなり、関係が遠いほど無関心になります。サイコパスの特徴として、そのふり幅が圧倒的に大きく、気に入った人には溺愛をして、関心がない人には無関心ばかりでなく、残酷なほどの扱いを平気でしてしまいます。
サイコパスの発言として、はたからみても結構近い人のことに対して、「それがどうしたの?」という人には気を付けたほうが良いです。スピリチュアルの世界では、「愛」は裏切られたと感じると、強い「憎しみ」に変わると考えます。サイコパスの人はその傾向がひどく、今はあなたとの関係が良いから、非常に良心的で、優しく接しているのかもしれません。しかし、何かのきっかけであなたに「裏切られた!」と感じると、手のひらを返したように残酷に攻撃をしてくる可能性があります。
サイコパスの口癖:それは誤解ですよ
サイコパスの口癖として、「それは誤解ですよ」「それはただの噂ですよ」「それはその人が間違っていますよ」などがあります。サイコパスの特徴として、嘘が上手く、嘘を言っていても自分が嘘をついていると思ってもいない傾向があります。
嘘をつかない人は、嘘をつくと何か人をダマしているような気がする、と思って特に人を傷つける嘘でなくても、それを言うことに抵抗があったりします。サイコパスはそういったことに対する罪悪感は全くないため、ごく自然と嘘をついています。サイコパスがビジネスで成功しやすいのは、こうした性質によるところがあります。
サイコパスの発言で「それは誤解ですよ」という言葉がでる心理としては、自己中心の性質から、「自分は間違っていない!」というこだわりが強いことが挙げられます。世の中、100パーセントどちらかが悪いという状況があるはずがないため、自分にも非があったかもしれないと考えるのが正常ですが、サイコパスは100パーセント自分が正しいと考えがちです。
以上のような口癖や発言を多くする人は、サイコパスの特徴が強いと言えます。サイコパスの特徴を分析すると、アドラー心理学で推奨するような理想的な性格に近い部分も一部あるため、世の中の成功者として、社会に普通にいることが多い現状です。
特に会社の上司や経営者にサイコパスの特徴を持った人が多く、部下の人たちの悩みの原因になったりもしています。ただし、サイコパスは別に犯罪者というわけではないため、サイコパスの特徴をよく理解して、知恵深く付き合ていくことが必要だと言えるでしょう。
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